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ろくろについて①

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轆轤(ろくろ) 難しい漢字ですね。

あー、あのクルクル回るやつでしょう。

「どくろ?」

それ、髑髏です!難しい字って所は似ていますが。

私の工房には、手ろくろと電動ろくろがありますが、ろくろには他にも種類があります。
蹴(け)ろくろ…読んで字の如く、足で蹴って回転させます。
はずみ車を用いたろくろ…重い土台を棒などで勢いよく回し、回転速度が保たれているうちに形成。昔、インドで見ました。
ろくろと言ってい良いのか、粘土の周りを自分がぐるぐる回りながら作る方法などがあります。

轆轤の発明は紀元前6000年メソポタミアからという説、エジプト、中国説などあるそうです。勿論、手(足)動でしょうが、今だに作り方が同じだと考えると、ろくろ技法は既に完成されたものだったという事でしょう。

私は一時、発掘調査のアルバイトをした事があるのですが、そこで発掘される陶器のカケラ(主に縄文、弥生時代の土器でしたが)が出土しました。
円柱形の埴輪、お碗の様な器、表面の仕上げ具合や高台を見ると、ろくろで形成された物の様です。
発掘の知識は全く無かったものの、当時の職人と時空を超えて繋がれた様な気がしました。

さて次回は、粘土を乗せて回してみましょう。


by mitokosan | 2017-12-04 17:57 | 陶芸コラム | Trackback

陶芸家が綴る、心と身体の事。


by 三戸珠恵