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詩人の魂

陶芸教室の生徒さんで、とても多趣味な方がいるんです。

70代のおじさんなんですが、陶芸の他に
蕎麦打ち、グランドゴルフ、絵手紙、習字、茶道、パソコン、ゴルフ、カラオケ、ウォーキングなどなど。どれも定年後に始められたそうです。
特に蕎麦打ちは段を持っているので、地域で開催されるイベントで蕎麦打ちの講師をしたり、実演販売したり。
行動力もさることながら彼の凄い所は、何をやっても「あー楽しかった。」で締めくくるということです。
楽しみすぎて、材料費など自腹を切ってしまうこともしばしばあるので、奥さんとしては心配の種なんですが、この人脈はすごい財産だと思います。何かあったら協力したくなりますもんね。(2回ほど助っ人に行きました)

で、最近彼はシャンソンを習い始めました。
おフランス語ですよーーー。
元々フランス映画が好きで、よくよく聞いてみると昔勉強して読めるし喋れます。
そして、陶芸教室の休憩時間に色々なシャンソンの歌詞を説明してくれました。
じっくり聞いてみるとやはりおフランス。情緒があって、結構ジーンときてしまいました。

(詩人の魂)
詩人たちが亡くなった後も

ずっと ずっと ずっと長い間

詩人たちのシャンソンはまだ街に流れている

人々は作者の名前も知らぬまま

誰のために胸がときめくのかも知らずに

ぼんやりと 彼らの作ったシャンソンを歌う

ときには 歌詞の言葉やフレーズを変えて

言葉を忘れたときには

人はララララララと歌う

ララララララと


詩人たちが亡くなった後も

ずっと ずっと ずっと長い間

詩人たちのシャンソンはまだ街に流れている

いつか きっと そう 僕がいなくなった後も

いつか 人々は悲しみを和らげようと

いくつかの宿命的な幸せを育もうと

一人の物乞いに生きる意欲を与えたり

子供を寝かしつけるように

歌は 春の水辺で

プレーヤーの上で くるくる回るだろう


詩人たちが亡くなった後も

ずっと ずっと ずっと長い間

詩人たちのシャンソンはまだ街に流れている

彼らの軽やかな魂とシャンソンは

人の心を楽しくも悲しくもできるのさ

若い娘でも 青年でも

ブルジョアでも 芸術家でも

それが宿無しであろうと


※彼がカラオケスナックで歌ったら、ママさんに絶賛されてパーティーに誘われたそうです。うーん、拡がり続けているなあ。
by mitokosan | 2008-08-13 22:33 | Trackback

陶芸家が綴る、心と身体の事。


by 三戸珠恵